5. 名詞
活用はありません
名詞はものに名前を付ける品詞です。 他の品詞同様に活用はありません。 単数/複数、定型/不定型、どのような場合でも同一の単語が使われます。
sek
– 石、その石、複数の石、その複数の石
meza
– テーブル、そのテーブル、複数のテーブル、その複数のテーブル
kursi
– 椅子、その椅子、複数の椅子、その複数の椅子
sui
– 水
数量の表し方
数が1つであってもたくさんであっても影響を受けません。 必要に応じて数詞で表す事も出来ます。
kursi
– 椅子、複数の椅子
un kursi
– 1つの椅子
du kursi
– 2つの椅子
tri kursi
– 3つの椅子
meni kursi
– たくさんの椅子
複数あることを表すときには、畳語を用いることもできます。つまり、名詞を二回繰り返すことで、複数形になるのです。
kursi kursi
– 複数の椅子
buk buk
– 複数の本
shan shan
– 山々
畳語を用いる場合、数量を表す meni などの語とは併用しないほうがよいでしょう。というのも、畳語によって複数であることが明らかであるためです。わざわざ meni buk buk などと言わなくても、meni buk だけで複数あるということが明らかになるのです。
固有名詞
固有名詞は、個人や土地などを表すための名詞です。
人に対して敬意を表すために、 si という語を名前に前置することができます。si によって、発話を丁寧にすることができます。
フォーマルな場でもそうでない場でも si を使用することができます。年齢や属する集団、性などを問わず、あらゆるひとに対して使用することができます。日本語の「○○さん」に近いかもしれません。
敬意を表すための方法は文化圏ごとに異なります。ある文化圏(たとえば、日本語圏)などに於いては、敬称をつけずに人を呼ぶのは、丁寧さを欠くものととられる場合があるのです。よって、異なる文化圏のひとと初めて出会うときには、si を一貫して使用するのがお勧めです。
si はフルネームの前に置いてもよいですし、姓や名の片方に前置しても構いません。
si Ishikura Icuki
– 石倉いつきさん、石倉いつき氏
si Ishikura
– 石倉さん、石倉氏
si Icuki
– いつきさん、いつき氏